「黄色潜水艦」遊びジャーナル(仮元祖1)

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マスコミの感情論ないし大衆迎合ないし「循環論法」

例の、「若貴」の「争い」につき、
あれこれマスコミが報道しつつ「論評」を加えている。
「事実」を伝えているだけのものは別段の問題はないとして、
ここでの問題は「報道」姿勢における「循環性=虚偽」である。

以下「記事」を一部引用してみる。
「赤字」部分に注目。

[兄弟げんかは世間に掃いて捨てるほどある
。2人の仲たがいが特別とは思わないし、何が原因だとか、どちらが
悪いとかいうせんさくは無用だろう。
ただこんな事態が続くことが、低迷を続け
る大相撲の人気回復に役立つとは思えない。むしろファンの目は厳しい。……
協会が貴乃花親方の行動に沈黙しているのも理解に苦しむ。

厳しいけいこに耐え、逆境にも黙して語らず結果を出し続けた「力士・貴乃花」に周囲
は敬意を表した。名誉ある一代年寄がテレビカメラの前で兄弟仲の悪
さをさらす姿はあまりに異様に映る。
(毎日新聞)]

[現在、所在が不明となっている二子山親方の年寄名跡証書、遺骨の管理、財産相続など
勝氏と貴乃花親方の間には、数々の問題が横たわる。深まるばかりの兄弟の確執に、そ
の妻が割って入る発言をしたのは、一連の騒動のなかで初めてのこと。
花田家のプライベートな事柄を、テレビ画面などを通じてさらけ出す貴乃花
方に、「カメラとかマスコミを通して耳に入るよりは、直接伝えていただきたい」と言
い切った。(サンケイスポーツ)]

[告別式での喪主を長男の勝さんが務めるよう、伯父の花田勝治さん(元横綱・初代若乃
花)に説得され、自身が所有するつもりだった「二子山」の年寄名跡証書なども、知ら
ないうちに花田家の親族で保管されてしまっている。貴乃花親方が突然、多くを話すよ
うになった最大の理由は、師匠死後の花田家の中で孤立したことにあ
る。好戦的な
貴乃花親方の言動に、沈黙で答えたお兄ちゃん。
一方的に責める弟、
何も言わぬ兄という図式は続きそうだが、この状況では泥仕
合が続くばかり。これでは偉大な父は浮かばれない。(スポー
ツ報知)]

[自分の立場をわかってほしい、という気持ちはわからなくもない。しかし、協会員全体
で二子山親方を安らかに送り出そうという協会葬を前に、「二子山の
株が紛失した」と言い出したのは協会に失礼
ではなかったか。
四十九日の法要も済まないのに「財産分与」を口に出すのも世間の常識に照らし合わせ
れば、はしたなさを感じる。
……
兄が黙して語らないだけに、貴乃花親方が一方的に騒動のタネをまい
ているように見える。早く兄弟2人きりで腹を割って話し合い、なんとか親方を安心さ
せてあげられないものだろうか。
(サンスポ)]

つまり、
循環論法とは、「証明されていない事実」を「論拠」として用いる、
ということで、したがって、全論は「虚偽」となる。
上記「赤字」部分を、まず前提として論証すべきなのである。
これが、マスコミの「罪」であるは言うを待たない。