聖火リレー 中止できない理由はやっぱりカネ (ゲンダイネット)
世界各地で嫌われ、妨害に遭っている北京五輪の聖火リレー。日本の出発会場だった
善光寺がチベット問題を理由に辞退し、長野市が迷走している。厳戒態勢にシフトチェ
ンジした警備態勢の見直しも迫られ、長野県警もアタフタだ。大体、“平和の祭典”に
そこまで戦々恐々とするくらいなら、いっそ中止にしてしまったらどうか。
JOC(日本オリンピック委員会)に見解を尋ねると、「中止は前例がない。コース
変更なども含め、リレーについては北京の五輪組織委の決裁が必要になり、日本だけで
決められる話ではありません」(担当者)と奥歯にモノが挟まったような言い草だ。ス
ポーツジャーナリストの二宮清純氏もこう言っている。「聖火リレーはあくまでも五輪
のプレイベント。是が非でもやらなければならないものではないでしょう。一連の妨害
行為の余波で、警備態勢が厳重になっていますが、商業色の強いイベントを税金を使っ
てまでやるほどのことなのか疑問です」
県警は各地の騒動を受けてピリピリ状態。管区機動隊に応援を頼み、当初は数百人だ
った警備態勢が3000人規模に拡大した。石井隆之県警本部長が車で伴走し、陣頭指
揮を執る異例の態勢となる。それも今後、さらに拡充する可能性があり、ますます税金
がつぎ込まれるのだ。
「聖火リレーはIOCにとって貴重な財源。オリンピック憲章の精神とはほど遠い、単
なる商業イベントと化しています。協賛企業からはリレー込みでスポンサー料を徴収し
ているので、中止にすれば違約金が発生する。だから、オイソレとやめるわけにはいか
ないのです。著名人の走者もタダで走るわけじゃない。元スポーツ選手には数百万円も
のギャラが渡っています」(五輪事情に詳しい関係者)
こんなフザけたイベント、とっととやめてしまえばいい。
【2008年4月19日掲載記事】
善光寺がチベット問題を理由に辞退し、長野市が迷走している。厳戒態勢にシフトチェ
ンジした警備態勢の見直しも迫られ、長野県警もアタフタだ。大体、“平和の祭典”に
そこまで戦々恐々とするくらいなら、いっそ中止にしてしまったらどうか。
JOC(日本オリンピック委員会)に見解を尋ねると、「中止は前例がない。コース
変更なども含め、リレーについては北京の五輪組織委の決裁が必要になり、日本だけで
決められる話ではありません」(担当者)と奥歯にモノが挟まったような言い草だ。ス
ポーツジャーナリストの二宮清純氏もこう言っている。「聖火リレーはあくまでも五輪
のプレイベント。是が非でもやらなければならないものではないでしょう。一連の妨害
行為の余波で、警備態勢が厳重になっていますが、商業色の強いイベントを税金を使っ
てまでやるほどのことなのか疑問です」
県警は各地の騒動を受けてピリピリ状態。管区機動隊に応援を頼み、当初は数百人だ
った警備態勢が3000人規模に拡大した。石井隆之県警本部長が車で伴走し、陣頭指
揮を執る異例の態勢となる。それも今後、さらに拡充する可能性があり、ますます税金
がつぎ込まれるのだ。
「聖火リレーはIOCにとって貴重な財源。オリンピック憲章の精神とはほど遠い、単
なる商業イベントと化しています。協賛企業からはリレー込みでスポンサー料を徴収し
ているので、中止にすれば違約金が発生する。だから、オイソレとやめるわけにはいか
ないのです。著名人の走者もタダで走るわけじゃない。元スポーツ選手には数百万円も
のギャラが渡っています」(五輪事情に詳しい関係者)
こんなフザけたイベント、とっととやめてしまえばいい。
【2008年4月19日掲載記事】